2021年11月更新…この記事ではスパシャンISM:VOGUEの撥水効果も確認しています。
※現在2019Sのスパシャンは取り扱いされていません。
ずっと気になっていたスパシャンのおすすめの使い方と、その効果をご紹介してみようと思います。
私自身、10年以上トヨタディーラーに勤め、一般の方よりも「車を洗車する」ということに関しては数をこなしてきました。
その中で、ワックスやポリマー洗車などいろいろなコーティング材を試す経験をしてきました。
これまでスパシャンは使ったことがなかったので、6ヶ月ほど使用してみた正直な感想も無修正でお届けします。
気になる撥水効果の持続期間もお伝えします。
【ヘッドライトの「くもり」(黄ばみ)取り】も別記事でありますので、参考にご覧くださいね!
今回試したスパシャン「SPASHAN 2019S」を検証(2021年11月現在はスパシャンISM:VOGUEを使用)
価格:8,800円(スパシャンISM:VOGUEなら約4,000円) 内容量:500ml 希釈:スパシャン2019Sを1:100の割合で水で薄めて使用 ※私はスパシャン50ml程度に対して1ℓくらいで使用しました(5:100) 注意事項:プロ仕様のコーティング剤なので、硬化時間が早くムラやシミにならないようにボディ表面温度を十分に冷まして正しい希釈率で使用してください。炎天下での使用はしないでください。必ずボディの1面ずつ施工してタップリの水で洗い流してください |
スパシャン2019Sは、スパシャン2019の改良型。
『コーティングの硬化時間を早める』という変化が追加された洗車に使えるコーティング剤です。
元になっている2019を使用したこともなければ、それ以前のモデルを実際に使用したこともないので(見たことはある)比べようもありませんが、2019以前のモデルでも十分な撥水効果があるのは知っていました。(ISM:VOGUEでも十分!)
豪華な箱ケースの中にワインボトルのような容器に入っていてセレブ感〜。
容器代が結構お金かかってそう・・・
スパシャン「SPASHAN 2019S」を実際に使用してみた効果の感想(ISM:VOGUEでも実感できたこと)
実際にスパシャンを使ってみました。
・8,800円の値段からすると「こんなものだろう」
※現在はスパシャンISM:VOGUEを使用しているので、コストは4,000円程度。
・手間をかけたコーティング処理には勝てない
・すぐに洗い流さないといけないので気を遣う
気になる点は上記のような感じですが、良かったポイントは、
・窓ガラスなども全てコーティングされるので便利
・洗って拭き取るだけなので手間がかからない
・ボディに艶が無くても撥水効果が高い
特に、ボディ表面が傷んでしまっている状態でもしっかりと撥水効果が高かったのが高評価ですね。
白くぼやける事なくクリアにすっきりとしたボディ表面に仕上がり、本格的な撥水効果は間違いありません。
洗浄の要素もあるらしいので、シャンプー→コーティングという二つの作業が一回で済んでしまうのはお手軽で◎。
「8,800円も出して効果がなかったらどうしよう。。。」という不安がありましたが、これなら使い続けてもある程度の満足感は感じられそうです。※ISM:VOGUEなら4,000円で十分な効果を確認しています。
少なくとも、トヨタディーラー時代に使っていたポリマー洗車などよりは断然撥水効果が高く、効果も長持ちしています。
今のところ、夏から冬にかけて使用していますが、一回の施工で約2ヶ月程度の撥水効果を感じています。
どうしてもボディ表面に汚れなどが付着しますので、優しく水洗いをしてやると多少復活します。
もう一つ、驚くべきは洗車をした場所の地面(コンクリート)まで撥水効果で水滴が滑っていた事。
スパシャン2019Sはコーティング剤としてかなり優秀だと言って間違いありません。
※ISM:VOGUEの方がコスパは上かな???
※追記:3ヶ月くらい野晒しで放置していてもまだ撥水してる・・・
スパシャン2019Sは現在アマゾンで確認できませんので、現在私が使用しているスパシャンISM:VOGUEを貼り付けておきます。
安いですが、正直言ってこれで十分です。コンクリートでも撥水効果ありますから・・・
スパシャン「SPASHAN 2019S」(ISM:VOGUE)を使用する際のおすすめの洗車方法
洗車やコーティングの施工方法というのは基本的に以下の条件下でやるのがおすすめです。
・寒すぎず、暑すぎず人間が快適に過ごせる気温
・直射日光を避けてボディ表面の温度が上がらないようにする
・出来る限り屋根のある場所で雨がかからない場所(蛍光灯の下ならBetter)
スパシャンに限らず、ボディを痛めないためにも施工条件というのはとても重要です。
よく晴れた日にサンサンとした日差しの下で洗車をやる事は実はダメなのです。
万が一、ボディが乾いた状態でスポンジや拭き取り布でボディを摩擦すると細かいキズがついてしまいます。
特に私がトヨタディーラー時には、新車にキズを付けないために屋内で洗車をするように心がけていました。
もしもご存知でなければ覚えておいてくださいね。
*用意するもの(ISM:VOGUEでも同じ)
今回スパシャン2019Sを使用するのに準備したものは以下のものになります。
光沢コンパウンドや、汚れ落とし粘土クリーナーなどはボディ表面の状態がザラザラとしているバッドコンディションなのであれば水洗い洗車のタイミングで適宜使用してください。
コーティングの前にボディ表面を整える事で、コーディングの効果が高まります。
また、水分を拭き取る際にも、通常の綿やポリエステルのタオルで拭き取るのではなく、ホームセンターの洗車コーナーなどでも販売している吸水セームを使用すればボディ表面を傷つけたりコーティングを剥がしてしまう事なく水分を取り除くことができますよ。
水を入れるバケツも忘れずに・・・
それから、私はニトリル手袋も使用します↓
単純に手荒れを防ぐためですが、手についた油分をボディ表面やガラス面につかないようにすることで一層艶のあるキレイな仕上がりになります。
ニトリル手袋はゴム手袋よりもアレルギー反応が出にくいので、デリケートな肌の人には超おすすめです。
1:スパシャンコーティング液を作る
スパシャン2019Sは、本液を1、水を100の割合で希釈すると書かれていましたが、面倒なので目分量でやっていきます。
本液約50mlと水を約1リットルで濃いめに希釈液を作りました。
拭き取り用の吸水セームも水で濡らしてすぐに拭き取れるように準備しておきます。
カラカラに乾いたセームはボディに傷を付けてしまいます。
2:水をかけて泥や埃などの大きな汚れを落とす
洗いたい部分にたっぷりの水をかけながら、ボディ表面の温度を下げていきます。
全体に水をかけてしまうと、拭き取る時間差によって自然乾燥で乾いた部分がシミになってしまいます。
できれば、
(例)
右サイドとルーフ
↓
左サイド
↓
フロント
↓
リヤ
という具合に水をかけながら、スポンジで優しく撫でるように汚れを落としていきましょう。
3:水分を優しく拭き取る
準備していた吸水セームで水分を優しく拭き取っていきます。
なるべくボディ表面にセームを押し付けないようにして水分を取り除いていきます。
写真↓のように広げた状態で引っ張ってあげるだけで十分に水分を拭き取ることが出来ます。
セームが水分を含みすぎて拭き取りが悪くなれば絞ってまた拭き上げるという作業の繰り返しで、シミにならないように素早く拭き上げるのがポイントです。
4:スパシャン2019Sを施工する
水洗い後に、スパシャンを施工していきます。
水洗いの時と同様、全体に一気に施工するのは絶対NG。
拭き取る前に乾いてしまうとシミだらけになってしまい、なかなか修正が効かなくなりますので注意してください。
スパシャンを施工したい面に水をかけて濡らします。
バケツの中に準備したスパシャン液をスポンジに取って、通常の洗車のようにボディに施工していきます。
スポンジが通った瞬間から撥水していくのが見ていてわかるので大変気持ちいいです。
スポンジに液を吸わせすぎて無くならないように量を調整してくださいね。(高価な液ですので・・・)
窓ガラスなども撥水効果が得られますのでしっかりと施工しておきましょう。
特に、サイドとリヤのガラスは一度施工すれば半年くらい撥水効果が続きますので忘れずに。
5:たっぷりの水で洗い流す(撥水効果が感じられます)
スパシャンの効果を実感できるのはこの瞬間。
ホースで水をジャバジャバとかけてやると、面白いくらいにツルツルと水滴が滑っていきます。
コーティング剤の中では疎水系と呼ばれていますが、「拒水」とも呼べるくらいボディから水が一体となって滑り落ちていきます。
スパシャンの液が残らないように水で流した後は、吸水セームでしっかりと水分を取り除きましょう。
この時もあまり擦らず、タオル全体を押し当てるようにして水分を吸い取ってください。
スパシャンを6ヶ月使用してみて、効果の持続期間と重ね塗り効果の実感は?
さて、スパシャン2019Sを2ヶ月ペースで3回くらい使用しましたが、撥水効果として感じられる期間は大体2ヶ月くらいですね。
その間に、コーティング表面に汚れが乗ってしまうのでどうしても撥水効果は薄れていきます。
これは他のボディコーティングでも一緒ですので、コーティング剤の効果期間というよりは、日常的に車を使用している環境では自然な事です。
2ヶ月ごとに水洗いをしてスパシャンの液を施工していますが、撥水効果が増しているという感覚は個人的にはありません。
最初から素晴らしい撥水効果ですので、回数を重ねてもあまり変化がないように感じるのかも知れません。
僕が注目しているのは、ボディ表面の痛みが激しいルーフトップの部分やボンネット部分でもしっかりとコーティング効果が続いているということ。
これは、他のコーティング剤では実感できませんでした。
やはり8,800円という値段相応(ISM:VOGUEなら4,000円)、もしくはそれ以上の効果は感じられるので、購入して正解でした。
今のところ、スパシャンがあれば他のコーティング剤にする理由は無いのかな、と思っています。
カー用品としてはかなり高額な買い物である事に違いはありませんが、その分の効果は十分に実感できるはずですよ。